11月は「労働時間適正化キャンペーン」期間です

 近年においても、週の労働時間が60時間以上の労働者の割合は減少傾向にあるものの依然として高い水準で推移するなど未だ長時間労働の実態が見られ、脳・心臓疾患に係る労災認定件数は平成21年度においても293件に上るなど、過重労働による健康障害も依然多い状況にあるほか、割増賃金の不払に係る労働基準法違反も後を絶たないところです。
 これらの問題の解消に向けては、使用者が適正に労働時間を把握した上で、適切な対処を行うことが求められることはもちろん、長時間労働を抑制し、労働者の健康を確保するといった改正労働基準法等の趣旨も踏まえ、使用者のみならず、労働者や労働組合、産業保健スタッフ等のすべての関係者の理解を得て、労使が一体となった取組が行われることが望まれます。
 このため厚生労働省では、長時間労働の抑制等の労働時間の適正化を図るため、11月「労働時間適正化キャンペーン」(11月1日から11月30日)を実施し、時間外労働協定の適正化等による時間外・休日労働の削減、長時間労働者への医師による面接指導等労働者の健康管理に係る措置の徹底、労働時間の適正な把握の徹底について、労使を始めとする関係者に対して、広く周知・啓発等を行うこととしています。

 詳しくは下記リーフレットをご覧ください。