会長あいさつ


 このたびの通常総会の任期満了に伴う役員選挙において会長に就任いたしました。

 微力ながら県内中小企業組合並びに中小企業の振興発展のため専心努力したいと存じますので、格別のご指導ご鞭撻をお願いいたします。

 さて、昨年度の我が国経済は、新型コロナウイルスの感染症法の規制が緩和され、社会・経済活動の正常化が進み、緩やかに改善しました。また、春闘における30年ぶりの高い賃上げや起業の高い投資意欲など、前向きな動きが見受けられ、デフレ脱却に向けて動き出した年でもありました。しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻に加えて、イスラエルを巡る中東情勢の緊張化等終わりの見えない海外紛争の中、急速に進む円安や高止まりする原油価格等の影響により、厳しい経営環境が続きました。

 本県経済についても、能登半島地震の影響等により、消費の一部に弱い動きがみられるところであり、加えて、少子高齢化や人口減少による需要の減退、人材の採用難や後継者難など構造的な課題が山積しており、さらに原材料価格の高騰等に伴う価格転嫁などの対応も求められるなど、中小企業組合を取り巻く環境は、誠に厳しいものがあります。

 しかしながら、今般の能登半島地震では、電気工事や管工事、石油小売り関係の中小企業組合が、災害協定に基づき、電気、水道のライフラインの復旧や石油製品の供給等に尽力したところであり、中小企業組合の重要性が改めて認識されました。

 中央会といたしましても、各中小企業組合や各組合員企業の活動が円滑に行われるよう支援しているところであり、令和5年度事業につきましては、新たに適正な価格転嫁の実現に向け、価格交渉力や原価計算をテーマに研修会を開催したところです。

 また、「ものづくり補助金」の地域事務局業務や、インボイスの導入等制度改正に伴う説明会の開催、専門家の派遣など各般の事業を引き続き実施し、おおむね順調に遂行することができました。

 本年度事業につきましても、これまでの事業に加えて、新たに中小企業の人材不足解消に効果のある製品の導入経費に補助する「中小企業省力化投資補助金」の申請サポート事務等を実施することとしています。

 この他、国・県・富山市等の補助・受託業務にも積極的に取り組み、県内唯一の中小企業連携機関として。中小企業連携組織発展のため、さまざまな事業活動を行うこととしております。

 どうか引き続き、皆様の深いご理解とご協力をお願いいたします。

   令和6年5月
富山県中小企業団体中央会 
会長 廣瀬 宏一